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土居健郎さん

『「甘え」の構造』の著作で知られる土居健郎さん。


「甘え」の構造

土居 健郎 / 弘文堂

[新装版]、[増補普及版]に、続編『続「甘え」の構造』あり。

スコア:


『「甘え」の構造』を読んでいて、土居健郎でGoogleったところ、今夏7月5日に老衰死との記事が!005.gif
老衰死もおかしくはない年齢だが、驚きました。056.gif


〜〜〜前略〜〜〜。
 従来の日本のパブリックの精神にほぼ相当する社会的機能を果たしてきたのは、「おおやけ」ないし本家の考え方であろう。「おおやけ」は元来皇室を意味したのであり、したがって「おおやけ」にせよ本家にせよ、それ自体最も由緒ある閥なのだから、閥を超えた本当の意味のパブリックとはなり得ない。それは閥の根源として、それを味方に引きつけるために、それ以外の閥同士が争う原因となることすらしばしばだったのである。しかしそれにも拘らずおおやけは、それ以外の閥が勢力を増大して独裁することを許さず、また閥同士の争いをある程度まで止揚する機能を果たしたと見ることはできる。このためにパブリックを日本語に訳さねばならなくなった時、おおやけの語があてはめられたものと思われる。殊に戦後になって、「おおやけ」の意味が皇室からはっきり分離されてからは、西洋的なパブリックの意味で公共精神が盛んに説かれるに至っている。しかしそれでも日本人の心情の中には、従来通りの「おおやけ」精神がまかり通っていることは否定できない事実である。なるほど皇室は今日背景にしりぞいている。しかし政治は相変わらず派閥を中心として運営されており、最大の派閥が「おおやけ」を代表することに変わりはない。これはなにも体制側だけに見られる現象ではなく、反体制の運動の中にも現われている。昨今の全共闘運動の内部に起きている内ゲバがそれであろう。事はしかし政治問題に限らない。日本人の精神生活のあらゆる面に閥意識は登場し、したがってまたあらゆるところに小天皇が存在するといった具合である。これは日本人がもっぱら内と外という規準で行動し、確固とした個人の自由とパブリックの精神をもたないためであると考えられるのである。
〜第二章「「甘え」の世界」>「内と外」より。下線ブロガー。(^O^)




自殺だった
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by lisaloeb0401 | 2009-10-01 16:16 | Misc.

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