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布袋寅泰著『秘密』

秘密

布袋 寅泰 / 幻冬舎

ライフログで「秘密」で検索すると、全 10782件出て2 / 1079 ページ目に本書は表示される。最初の表示は東野圭吾著『秘密』。〜2013.04.13.現在。

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 では、果たして、ロンクンロールとは何なのか。
 まだ道半ばではあるが、俺にとってのそれは、クラッシュ寸前の危うさだと思う。生きるか死ぬか、わからない。映画の「理由なき反抗」ではないが、崖に向かって猛スピードでクルマを走らせる。どこでブレーキを踏むか、どこでドアから脱出するか。最後の最後まで手に汗を握る、生存本能が最大限に発揮される瞬間。その一瞬にだけ見ることができる光こそが、ロックンロールだと思えてならないのだ。
 だから俺は、そのバンドの頂点が見えてきた瞬間に、解散の道を選んでしまうのかもしれない。
 作り上げたものを、出来上がったものを、後生大事に抱きしめて、ずっと磨き続ける人生なんて俺には一切興味がない。
〜「第四楽章 ギター主義」



「」へTB.



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AONIYOSHI」には、他にも後日談がある。
 マイケル・ケイメンの言葉も空耳だったのではないかと俺自身が疑心暗鬼になり始めていた頃、彼から驚くべき依頼を受けることになった。奈良・東大寺の夜から2年後の1996年のことである。
「HOTEIに、アトランタ・オリンピックの閉会式のイベントでギターを弾いてほしい」
 後に俺はマイケルと「ギター・コンツェルト」というアルバムを作ることになるのだが、閉会式でのライヴは正にその端緒だった。
 マイケルが指揮するオーケストラは、壮大なスケールで宇宙のドラマを作り上げた。そのドラマを突き抜ける、まるで宇宙ロケットの飛行士のような気分で、俺はギターを弾いた。
 この日のライヴが日本人の記憶にどれほど残っているのか、俺は知らない。実際、日本ではほとんど注目されなかったのではないかと思っている。しかし、ずっと後になって俺が作った「新・仁義なき戦い」のテーマ曲が、タランティーノの「KILL BILL」で使用されたときのこと。俺はヨーロッパ各所をプロモーションで回ったのだが、よくこんなふうに声を掛けられたものだ。
「あなたのことは、アトランタ・オリンピックの時から知っています」
〜「第五楽章 別れ、そして家族」


著者の故郷・高崎市江木町。
地図西方に新島学園短大が見える。著者の母校・新島学園高校〜1947年5月、新島襄の父祖の地である安中に設立。〜は更に西方の安中市
by lisaloeb0401 | 2013-04-01 22:04 | 読 書

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by lisaloeb0401
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